「わずか3つのテクニックで女を口説く…」
「成功の9ステップ」
などなど、
ネットビジネスに限らず魅力的なキャッチコピーには、
「奇数」を盛り込むことが有効…と、
ビジネスまたはコピー関連の書籍を読んでいるなら
あなたもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?
なぜ、
「偶数よりも奇数の方が有効だ。」
そういわれるのか?
これは、よほど人の脳や心理に精通している人でない限り、
根拠をもとに、詳しく説明することは難しいはずです。
私も
「偶数よりも奇数の方が固体としてのインパクトが強い。」
といったような、印象での話しかできないですし…。(-)
ただ、あらゆるテストを行ってきた方々か
偶数よりも奇数を盛り込んだコピーの方が、
人の意識に刺さりやすく、
望ましい結果を得られることを証明しています。
数字を盛りこむ場面に遭遇したら、
”ひとまず・・・!”ですが、
参考にするべき情報といえるでしょう。
奇数と偶数を考察した歴史は古い
ちなみに、奇数と偶数に関しては
ビジネス&ネットビジネス業界では
比較的、新しい情報のように思えます。
しかし奇数と偶数についての考察は、
分野はちがえど大昔から考えられてはきました。
先日、絵画の題材を扱ったので、もういちど取り上げますと、
誰もが知っているダビンチの時代から研究されてきています。
(もしかしたらもっと前から研究されていたかも?)
例えばこれ。
有名な「モナリザ」そして「岩窟の聖母」です。
![](https://12bt.biz/wp-content/uploads/2017/04/mo.jpg)
![](https://12bt.biz/wp-content/uploads/2017/04/ga.jpg)
三角形の構図がもたらす安定性を、
早くも見抜いていたことで有名な絵です。
中央にドスンと三角形の構図で描いてます。
ダビンチの絵はこの三角形の構図の作品が多いですね。
(主に中期くらいから)
「三角形」や「奇数」がもたらす安定性について
ダビンチは早い段階で見抜いていたことは確かであると、
その道にくわしい専門家も昔おっしゃっていました。
ほか、こちらも有名な絵ですが、
「最後の晩餐」では、
![](https://12bt.biz/wp-content/uploads/2017/04/sa.jpg)
キリストの弟子たちが3人ずつ両サイドにまとめられ
3人をひとグループとして、それぞれ観覧しやすくなっている。
そして中央にはキリストが三角形の構図で描かれてます。
さらに細かい部分まで見ていくと・・・
「壁」や「天井」にまで奇数と偶数が盛り込まれています。
あらゆる工夫を用いて、見る人の意識を
中心のキリストへ向かうようにしているのですね…。
(この絵は壁画なのですが中央下部にある四角いものは
この部分に扉が作られてしまい失われてしまった部分なので、
作品そのものには関係ない部分です。)
また、ダビンチのデッサンを見ても、
奇数そしてその配置を考えていることが見て取れます。
![](https://12bt.biz/wp-content/uploads/2017/04/de.jpg)
中央の1人を軸とし右と左に3人ずつ分けられ、
三角形を2つ作っています。
三角形が2つ重なった中央の人物の存在感を強く感じますね。
これまでとは違った試みが垣間見えます。
このようにジャンルは違えど、
奇数と偶数の研究は大昔から行われていました。
もしかすると「奇数」と「偶数」以外にも
ビジネス&ネットビジネスで使えるような考察が
こんな大昔から行われていたかもしれません。
研究して、ビジネス&ネットビジネスに
落とし込んでみるのも面白いはずです。
ちなみにこの時代は「左右対称」でバランスが取れていることが
「美しい」とされていましたが、
その後、日本の「浮世絵」がヨーロッパに伝わって以来、
「左右非対称」や「アンバランス」であることに、
「美しさの基準」が変わっていきます…。
![](https://12bt.biz/wp-content/uploads/2017/04/ka01.jpg)
![](https://12bt.biz/wp-content/uploads/2017/04/ka02.jpg)
有効だといわれるものや「人を刺激する要素」が
うつろいやすいのは昔から変わらないですね。
「物事は常に変わる」ことこそが、
常に「変わらない」事実とでもいいましょうか。
しかし「偶数」が有効になるケースも有り。
「偶数よりも奇数の方が人の心に刺さりやすい。」
数字を盛りこむべき場面に遭遇したら、
”ひとまず・・・!”参考にする情報ではあります。
ではありますが、
「じゃあ奇数を盛りこもうっと!!」
そう安易に決めてしまわないことが大切です。
得た知識のみで物事を決定するようになると、
売れない原因を見つけられない原因にもなりかねません。
おなじく、得た知識のみでモノを言うようになると、
アウトプットした知識のみの情報を発信してしまって、
質のいい読者が、見限っていく原因ともなります。
「時」と「場合」
この2つを考えることなく決めてしまうのは、
情報に支配されすぎて思考停止している状態といえるはず。
ここで重要になるのは「感覚」だと私は考えています。
「感覚を磨く」「感覚を研ぎ澄ます」
こういった意味での「感覚」です。
「選んだ数字がどのように感じられるのか?」
何度かテストしてみることは必要ですが、
安易に奇数を選んでしまうのではなく、
その数字がどのように感じられるかを
まず自分で感じながら選ぶことが必要です。
言われて気づく人は多いと思いますが、
あるゴルフ教材で、4ボールギャランティという
「4球で〇〇しなかったら全額返金します。」
そんな保証を付けた商品を解説している教材がありました。
なぜ偶数である4球か?というと、
「1球じゃあウソくさい。2球3球じゃゴルフではピンとこない。」
「でも4球と言われると、なんかできそうな気がする。」
「4球ならありえるかも?と思ってしまう。イメージしやすい。」
だから
「4球で〇〇しなかったら全額返金。」
そんな偶数を使用しているケースが
こと細かく解説されていました。
だれもが読んでるとおもいますが、
この教材のModule2ファイル5を参考まで。
「奇数の方が有効!」という説は
当てはまらないケースといえますね。
このケースを考えれば安易に奇数を盛り込むなんて、
とてもじゃないですが、できなくなります。
奇数か?偶数か?という点からスタートではなく、
まずターゲットのことから考えているからこそ、
結果的に「偶数」が有効になった良いケースです。
事前に「奇数」か「偶数」かを考えることは、
参考程度にとどめておき、
あなたがこれから盛り込む数字、
その数字を見た人が、なにを感じるのか?
ターゲットのことを優先し考えることが重要といえます。